二つの世界

東京アートフェアにおける、展示ブースの設計である。展示するアーティストは野原邦彦。木彫作品をメインとするが、その製作過程において残されるスケッチやエスキスを平面作品として同時に展示した。
最大幅をもった通路の突き当たりにあるブース位置を利用し、人々の流れを受け止めるような構えをつくり、そこを立体作品を展示する彫刻広場とした。その広場の周りをめぐるように、入り口より幅が徐々に広がるギャラリーを配置し、平面作品を展示した。二つの世界を隔てる壁には開口が開けられ、鑑賞者はそこを通して向こう側の世界を垣間見れるような仕掛けとなっている。

Copyright © 2013 - kwas