頁の間

東京アートフェアにおける、古美術の展示ブースの設計である。平安期の仏像と江戸期の嵯峨人形を同時に展示した。
同じ木彫とはいえ、製作された時代も背景も、さらに寸法も全く違う作品たちをどう並置するかが課題となった。そこで、本の頁を開いたような展示台を提案した。頁の衝立で仕切られることで、それぞれの作品の世界観は独立する。鑑賞者は近寄ると、斜めに迫る衝立に挟まれ、目の前の作品とだけ対峙するような体験になる。

Copyright © 2013 - kwas